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「イエスという男 」を読んで

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    イエスという男 第二版 増補改訂 田川建三 作品社

    本書は、現実に存在したイエスという人間が、どういった男であったを記したもので

    ある。皆さん、ご存知のようにイエスはキリスト教の教祖である。

     

    しかし本当にイエスが考えていた教えはキリスト教と同じなのだろうか。ここには大

    きな問題が潜んでいる。キリスト教がイエスの教えを曲解して伝えているのではとい

    うことである。

     

    20億を超える人達がイエスの教えと信じているものが、実はイエスが考えてもいない

    ことであったらどうであろう。大勢の人類がキリスト教という団体に騙されていたと

    いうことになる。

     

    恐らく、キリスト教が人々を騙していたことは明らかだ。僅かな期間しか布教しなか

    った男の教えを教団のために歪めたのだ。イエスは何を伝えようとしていたのか。そ

    れを筆者は明らかにしようとする。

     

    現在のキリスト教は「神の世界」は現実のこの世界ではないので、現実においては従

    順に権力に従うように信者に説く。例えば「カエサルの物はカエサルに」という言葉

    がある。

     

    税金は権力者であるローマ皇帝に支払い、信仰の世界は神様に忠誠を誓いなさいとい

    うような意味で語られている。基はイエスの言葉である。ではイエスは権力者に従う

    ことを信者に説いていたのであろうか。

     

    むしろイエスは、この世の理不尽を十分理解し、何とかしたいと思っている。しかし

    何とも出来ない現実も分かっている。決して権力者を打倒して新たな世の中を築こう

    などと思っているわけではない。ユダヤをローマから独立させる運動に情熱を注ぐわ

    けではない。共産主義者のように階級闘争を考えているわけではない。そんな革命家

    のような心情を持っている人間は当時は存在しない。どうしようもない、そんな世の

    中で精一杯の皮肉を込めて「カエサルの物はカエサルに」と答えたのだ。

     

    キリスト教の説くイエスは「神の子」であり、特別な存在であり、十字架にかけられ

    て死ぬことを運命づけられていて、その死後、復活し、人々を導く。この運命を本人

    も理解した上で、その短い生涯を終える。その一生は全人類に捧げられたのだ。勿論

    イエスは全てを納得している。

     

    筆者の説くイエスは、そんな悟り切ったような人間ではない。世の中の矛盾に憤り、

    悩み、抵抗する。かといって解決法が見つかるわけではない。自らを頼りにして集ま

    ってくる人たちを癒し続け、その結果として何か神が解決法を示してくれることを願

    いつつ、十字架にかかり、最後はやはり自分は間違っていたのかと絶望しながら死ん

    でいく。そんなイエスだ。

     

    本書はフィクションではない。当時の時代考証や聖書の研究をキリスト教の主張から

    離れて進めていった、実際にそのように生きたであろうイエスの姿である。もし、こ

    のイエスが真実でキリスト教が信者を2000年も騙して来たのだとしたら、キリスト教

    は滅びるのだろう。権力者の手先となり、自らも人々を収奪してきた存在でしかない

    からである。

     

    ただ、そうなったときにキリスト教信者のアノミーは凄まじいものになる。アノミー

    とは社会の規範が崩壊し、人々の価値観の基準がなくなった状態である。日本は戦

    後、「天皇は現人神である」という信仰が崩壊し、アノミーに陥った。未だに私達日

    本人は大きくはその中にいる。

     

    キリスト教世界を待ち受ける未来はこれである。その大変動により、西洋近代は終わ

    っていくのだろう。

     

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